
「ちょっとおじさん。死ぬならよそで死んでくれない?
仕事が増えるんだけど」


「当面死ぬつもりもないが。
この街では子供が衛兵をやっているのか? 世も末だな」

「スクゥーマとのつきあい方もわかんないやつの方が
よっぽどかガキなんじゃない?」
「正論だな」
「あんた剣もってるね? こんなところで薬やってごろごろしてるぐらいなら
ちょっと手ぇ貸してよ」
「断る」
「この時期の牢屋って、すっっごい蚊が出るんだよね~」
「……」
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(1年後)
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「あれ…もしかして…あのときのおじさん?」

「へえ、良く化けたもんだね。」

「何?」
「ハイ」
「…なんだこの手は」
「黙っててあげるからさ」
「……詐欺師だと思っているな?」
たいこさん家のドーラちゃん!
帝国から落ち延びてうろうろしていたころに、助けてもらった設定。