SS集。
導入部分だけ台詞あり。
未プレイの方はご覧にならないようにご注意ください。
ネタバレあり。

その1 旅立ちまで


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シグルド
 シグルド
ウィルムストゥース……
今回はひとりでいくべきか…
あのドラゴン… 俺を、呼んでいた――
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オーズ
 オーズ
って、絶対そういうこと言い出すだろうって思ったけどよ、
ひとりで行かせるわけねえだろ!
大体あんた、散々盾の兄弟姉妹なしで行動することは許さない
とかいっておいて自分だけ逃れようたぁ良い度胸だ
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シグルド
 シグルド
私の他にも傭兵が雇われている。
今回は同胞団の導き手に、ではなく、ドラゴンボーンへの依頼だ

オーズ
 オーズ
俺はドラゴンボーンではない、ってずっと言ってた癖に、
こういうときだけドラゴンボーン気取りかよ!
あんたが何と言おうと俺も行くからな

ロゼッタ
 ロゼッタ
うんうんー オーズ君が一緒なら安心だね。
重いもの拾っても!

オーズ
 オーズ
ちょっと待て、ロゼちゃん!俺荷物持ちポジション!?

ロゼッタ
 ロゼッタ
テントはったりご飯つくるのも上手いし!

オーズ
 オーズ
キャンプは任せろ

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ダリア
 ダリア
ウィル…ストース? 
んな名前の島、聞いたことねーけどなあ。
じーさんがいくなら、行ってみたい!

エツィオ
 エツィオ
ウィルムストゥース。遊びにいくんじゃないんだぞ。
しかし、ドラゴンが暴れている、というのに、
少人数でいく、というのは、俺もどうかと思います。
オオカミが最強の捕食者のひとつに数えられるのは、
彼らが群れで狩りを行うからだ、と貴方が言っていたじゃないですか

シグルド
 シグルド
“小規模な”群れで、な。大規模になるとまた別の問題が発生する。
――向こうが手駒を用意している。
わざわざこちらが別口で用意する必要も無い。
スカイリムの中でのことなら、同胞団を動員するが、
遠い島まで出向くような話ではない。
片付いていない依頼もあるだろう。地下の魔物の件はどうなっている?

ロゼッタ
 ロゼッタ
あれはファルカスとアシスと一緒にいくから大丈夫。
んー…今回は、4人でいけば?
ふたりもそろそろ外の世界をみておいた方がいいし、
シグルドさんとオーズ君が一緒なら、逆に安心でしょ?

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シグルド
 シグルド
だめだ。
何が待ち受けているのか、不確定要素が多すぎる。

オーズ
 オーズ
心配しすぎだっての。ただのドラゴン退治だし、傭兵もいるんだろ?
これまで何頭も狩って来ただろうが。
もうすっかりドラゴン達もなりを潜めて、スカイリムじゃ戦う機会も無ぇんだし、
竜殺しの同胞団の栄誉をこいつらにも味あわせてやろうぜ。
あんたのあのドラゴンレンドも一度ぐらいは見ておいた方がいいって。
話の種に!

ダリア
 ダリア
おー、みたいみたい! そうだぞ、じーさん!
このままじゃじーさんは雨の日にベンチで昼寝してるご隠居、
みたいな感じで、みんなの中に残っちゃうぞ!

シグルド
 シグルド
それはいやだが、だめと言ったらだめだ
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エツィオ
 エツィオ
シグルド、俺たちももう18です。
18の頃、貴方はもうそれなりの武勲を立てていたのではないですか?
俺たちにチャンスをください

シグルド
 シグルド
18の時、オーズはヤギを売っていた

オーズ
 オーズ
あ、あんた、なんでそんなことまで知ってるんだよ! 
あんたは俺の母ちゃんか!

シグルド
 シグルド
おまえが聞かれてもないことをべらべら喋るから、いやでも覚える。

ロゼッタ
 ロゼッタ
シグルドさん。今回は4人で行って。
その方がいいと思う。そんな気がするの。

オーズ
 オーズ
そうだそうだ。俺が責任持って面倒みるからよ。
こいつらだけに任せる良い依頼もねえし、今。
遊ばせとくと何するかわからねえからな。特にダリア

ダリア
 ダリア
えへへー。そうだぞー!

シグルド
 シグルド
………わかった。
ただし、私の指示には必ず従え。それが条件だ

ダリア
 ダリア
やったー!

エツィオ
 エツィオ
遊びにいくんじゃないからな。そうと決まったら準備だな

シグルド
 シグルド
明朝出発する。長旅になるぞ。
今夜はよく休んでおけ

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オーズ
 オーズ
そう不機嫌な顔をすんなって!
あいつらも腕を上げた。
エツィオの剣術はなかなかだし、判断力も大したもんだ。
あの年にしちゃ落ち着いてるしな。
ダリアも弓の腕は一人前だし、度胸もあるしすばしっこい。
同胞団の名にふさわしい戦士に育ってるぞ、ふたりとも

シグルド
 シグルド
……そんなことはわかっている。
だが、人の力ではどうにもならない災厄が待っている可能性もあるんだ

オーズ
 オーズ
んなこといってたら何処でも一緒だぜ。
その時はその時だ。
――あんたが何を怖れているのか、なんとなくわかる気もするし、
多分自分でもわかってるんだろうけどよ。
よくねえぜ、それ。あんたのためにも、あいつらのためにも

シグルド
 シグルド
それは忠告か?

オーズ
 オーズ
いや

シグルド
 シグルド
では想像の翼を羽ばたかせるのは別の機会にしろ。
彼我の能力は正確に分析しているつもりだ。
導き手として経験の浅い戦士を、未知の場所につれていくのに
躊躇するのは当然のことだ。
――はやく寝ろ。明日は早いぞ

オーズ
 オーズ
へいへい。あんたもちゃんと休めよ





オーズ
 オーズ
ったく… 図星だとすぐ怒る。
……あのドラゴン…戦いを求めていた。ドラゴンボーンとの…。
――ウィルムストゥース、か。






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