カテゴリ:物語 > シークエンス

どこか遠い国の、屋敷の2階。
無数の屍が転がり絨毯の上を夥しい血が流れている。

深傷を負った男のぶれる視界。
その中心に若い女と小さな子供の死骸がある。

焼け焦げた骸骨が、その視野の隅で、じっとそれらを見ている。
骸骨は女の声で喋る。
そこにいるその男には骸骨の姿は見えず、また、その声は聞こえない。
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霧の立ちこめる沼のほとりに佇むふたつの影がある

ひとつは疲れた男
ひとつは焼け焦げた骸骨

風景に色は無い。
枝のみの木々が、重たげな氷柱にその形をいびつにしながら、
黒く滲んだひび割れとなっている。

静寂。
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